健康診断の検査では、高血圧、糖尿病、高脂血症など、生活習慣病が見つかることが少なくありませんが、放置しておくと、日常生活を制限されるような治療が必要となる可能性があります。しかし、これらは適切な治療により予防が可能ですので、必ず受診し、専門医の意見をしっかり聞いておきましょう。
動いた時に胸の違和感があったり、胸がしめつけられるような痛みがある、などの症状の原因は、一般的に心臓や肺の病気が考えられますが、急性心筋梗塞など緊急を要する病気の可能性があるので、急に起こった胸痛が続く場合は、すぐに医療機関を受診することが大切です。
咳がなかなか止まらない場合、咳喘息、アトピー咳嗽、過敏性肺臓炎、慢性気管支炎、百日咳などが原因の可能性があります。また、安静時や軽く動いたときの息切れについては、慢性呼吸不全や喘息、気管支炎、肺気腫など、また、心不全や狭心症といった心臓の病気や貧血でも症状が出る場合がありますので、気になる場合は早めに受診しましょう。
普段と違って、心拍が強く感じられる状態です。動悸がする時は、深呼吸を行いリラックスしましょう。安静にしていれば治まる場合、基本的に心配はいりません。放置すると、脳卒中や心筋梗塞などの深刻な病気につながる可能性がありますので、動悸が続いたり、頻繁に発生する場合は、できる限り症状を記録し、医師に相談しましょう。
身体の余分な水分や老廃物が、静脈やリンパ管の流れの停滞により排出されず、皮膚の下に溜まってしまうことが主な原因です。多くの場合は病気との関連性は少ないですが、心不全など様々な病気のサインとなる症状でもあり、急にむくみが出たときや、息切れや息苦しさ、短期間での体重増加を伴う場合は注意が必要です。
頭がふわふわしたり、周囲がぐるぐると回転する感覚や、体が宙に浮いている感じ、歩くと地面がゆらゆらするなどの症状は、内耳の問題、血圧の変動、ストレス、特定の薬の副作用などが原因と考えられますが、脳梗塞や脳出血の初期症状の場合があり、軽視せず早めに相談しましょう。
鼻炎の原因は感染、化学物質など様々ですが、特に、花粉やハウスダストなどのアレルゲンによって発症した鼻炎がアレルギー性鼻炎です。放置すると慢性鼻炎や副鼻腔炎に移行することもありますので、長引く場合は医療機関を受診してください。
胃腸が原因であることが多いです。体内に侵入した細菌・ウイルスによるもの、逆流性食道炎、急性胃炎、胃潰瘍、食道がん、胃癌、機能性ディスペプシアなど、さまざまな原因で引き起こされる症状です。軽度の場合は休息や水分摂取、深呼吸などが効果的ですが、重症の場合や持続する場合は、緊急の医療対応が必要な場合もありますので、慎重に対処する必要があります。
一時的に意識を喪失する失神は、「一過性意識消失発作」とも呼ばれ、通常は何らかの後遺症が残ることはありません。てんかん発作や脳幹梗塞などが原因ですが、他に心臓の不整脈や自律神経発作などで起こることもあるので、検査で鑑別する必要があります。脳波や心電図、MRIなどで診断が出来ます。
片頭痛(偏頭痛)、緊張型頭痛、群発頭痛などの「一次性頭痛」は、休息や水分摂取、痛み止め薬などで症状を和らげることができますが、頻繁に起こったり、他の症状と共に現れる「二次性頭痛」の場合は、医師の診察が必要です。特に突然の激しい頭痛、意識障害、吐き気や視覚障害などの症状がある場合は、緊急の医療対応が必要な場合もあります。